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ベランダを部屋にリフォームして活用する方法 費用相場や注意点
2023年06月30日
「ベランダを作ったが使えていない」
「子どものために部屋を増やしたい」
などの理由で、ベランダから部屋へのリフォームを検討される方がいらっしゃいます。
しかし、どれくらい費用がかかるのか、どういった点に注意すべきなのかがわからないと、最終的な決断をするのは難しいでしょう。
本記事では、ベランダを部屋にリフォームする際の方法、費用の目安、注意点などを解説します。
リフォームをするか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ベランダを部屋にして活用する方法
ベランダを作ったものの使えていない、もしくは使い勝手が悪いと感じている場合、部屋にして活用する方法があります。
1.室内干しの場所を増やす
2.子ども部屋や趣味の部屋にする
それぞれの活用方法を解説します。
活用方法①室内干しの場所を増やす
天気が悪くても洗濯物を干せるよう、室内干しの場所として活用するケースです。
室内干し以外にも、ペットや子どもが遊ぶ場所、第2のリビング、物置などとしても使えます。
ベランダにサンルームを設置する形が多く、ベランダリフォームの中でも人気です。
活用方法②子ども部屋や趣味の部屋にする
子どもの成長によって部屋の数が足りなくなったため、ベランダをリフォームして子ども部屋にするケースもあります。
ベランダを活かせていない場合が多く、家族の理想に合わせて行われるリフォームです。
子ども部屋以外には、趣味の部屋や書斎として活用するケースもあります。
リフォームの目的を明確にすれば、使い勝手のよい部屋ができるでしょう。
ベランダを部屋にする方法と費用の目安
ベランダを部屋にリフォームする際、大きく2つの方法があります。
1.サンルームの設置
2.部屋の拡張や増築
リフォームした部屋をどう使いたいかで、サンルームで十分なのか、しっかりとした壁や天井を作る必要があるのかが変わります。
それぞれ具体的な方法や、費用の目安を解説しましょう。
方法①サンルームの設置
もともとのベランダを利用してサンルームを設置する形だと、比較的簡単に工事が終わります。
ベランダを解体・撤去する必要があると、その分費用も高くなります。
解体・撤去 | 坪単価50万円前後 |
サンルーム設置 | 約40~70万円 |
このほかにサンルーム本体の価格が別途必要です。
機能性やデザインにこだわると、それだけサンルームの価格は高くなります。
また、ベランダの耐久性次第では補修が必要になり、費用も別途必要です。
方法②部屋の拡張や増築
ベランダに隣接する部屋を拡張したり、新たな部屋を増築したりする場合、壁や床、窓を設置する工事が必要です。
以下は目安の費用ですが、素材や大きさなどで変動します。
2畳程度 | 40~70万円 |
4畳程度 | 70~110万円 |
6畳程度 | 110~150万円 |
隣接する部屋に壁や床の材質を揃えたり、接続面が目立たなくなるよう補修を行ったりすると、費用が高くなります。
ベランダの構造次第では、補強費用が必要になるケースもあります。
劣化が進んでいるなど、状態によってはリフォームそのものができなくなるケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
ベランダを部屋にする際に注意するポイント5つ
ベランダを部屋にする際、注意しなければならないポイントが5つあります。
1.管理規約で禁止されている場合がある
2.耐荷重を超えた施工はできない
3.工事の規模が大きくなりやすい
4.税金が増える可能性がある
5.上限を超えていないかチェックする必要がある
それぞれ詳しく解説します。
①管理規約で禁止されている場合がある
マンションや集合住宅の場合、管理規約に従わなければなりません。
ベランダは共有部分にあたるため、リフォームを禁止されている場合があります。
また、マンションによっては、工事方法や工事で使う資材の色を指定しているところもあります。
あらかじめ管理規約で禁止されていないか確認するか、管理組合に問い合わせを行いましょう。
②耐荷重を超えた施工はできない
ベランダは建築基準法で耐荷重が1㎡あたり180kgと定められています。
耐荷重を超えた施工はできません。
また、ベランダによっては耐荷重が180kgに満たない場合もあります。
事前に、希望通りにリフォームできるか確認する必要があります。
工務店やハウスメーカーに相談し、調査してもらうとよいでしょう。
③工事の規模が大きくなりやすい
ベランダにサンルームを設置するだけの工事は、比較的小規模です。
しかし、部屋を増築する場合は工事の規模が大きくなります。
加えて、2階以上の高さで工事する場合、足場を組む必要も出てきます。
足場の設置費用も加わり、その分リフォーム費用が高額になるでしょう。
事前に見積りをとって、予算内に収まるか確認すると安心です。
④税金が増える可能性がある
固定資産税は土地や家屋にかけられる税金で、増築などのリフォームを行うと評価額が見直されます。
サンルームは家屋の一部とみなされ、固定資産税の課税対象に含まれるため税金が上がる可能性もあります。
リフォーム費用がかかるだけでなく、維持費が増える可能性もあるため事前に確認しましょう。
⑤上限を超えていないかチェックする必要がある
ベランダやバルコニーは、家の床面積に含まれていません。
しかし、リフォームをして部屋として扱われるようになると、家の床面積が増えます。
結果として、建築基準法で定められている建ぺい率・容積率の上限を超える可能性があるため、チェックが必要です。
建築基準法など、専門知識が必要な判断は素人には難しいでしょう。
工務店やハウスメーカーなど、専門家に相談すると確実です。
まとめ
ベランダを部屋にリフォームする際、サンルームを設置する形が手軽です。
しかし、どのような目的でリフォームを行うかによって、必要なリフォーム内容が変わります。
目的をはっきりさせたうえで計画しましょう。
また、ベランダをリフォームする際に確認すべき点は、専門知識がないと判断できません。
工務店やハウスメーカーに相談しながら検討するとよいでしょう。
株式会社田子工務店は、住宅リフォームやマンションのリノベーションを手掛ける会社です。
見積りは無料なので、ベランダリフォームについて気軽にご相談ください。