お役立ちコラム
column
空き家をリフォームするメリットは?空き家を放置するリスクも解説
2023年08月31日
親や兄弟が住んでいた家を相続したが、住む予定もなく空き家にしているといった事例が増えています。
空き家は放置しておくと大きなリスクがあるため、リフォームして活用するのがおすすめです。
今回は、空き家をリフォームするメリット、リフォーム後の活用方法、空き家を放置するデメリットの3点を中心に解説します。
空き家をリフォームしないで放置するリスク
はじめに、空き家をリフォームせずにそのまま放置しておくリスクを紹介します。
現在、日本中で空き家が増加しており、深刻な問題となっている自治体も増えました。
そのため、空き家を減らすために放置している空き家にペナルティを課す自治体も増えています。
家を悪用されるリスク
空き家を放置していると、ホームレスが住み着いたり不法投棄の現場になったりします。
東京や大坂のような都市部でも、空き家の内部まであ人の目が届きません。
空き家を好き勝手されても、責任は持ち主に行きます。
近年は庭にゴミなどを不法投棄されるほか、振り込め詐欺などの電話をかける現場に空き家が利用されるといった事例もあります。
空き家には管理責任があるため、「知らなかった」ではすまされないケースもあるでしょう。
特に、犯罪の舞台になった場合は何かと面倒なことになりがちです。
空き家の倒壊や景観を損ねるリスク
人が住んでいない家は、急速に荒れていきます。
カビや湿気、シロアリなどが発生すると短期間で基礎が食い荒らされて倒壊する恐れもあるでしょう。
また、山が近い家や庭に成長が早い植物がはえていた場合、植物が家を破壊する可能性もあります。
このほか、庭が草ぼうぼうになると害虫や害獣が発生する恐れもあるでしょう。
荒れ放題の空き家が住宅街にあれば、景観を損ねるだけでなく治安にも問題が出てきます。
近隣の住民から苦情が来るケースもあるでしょう。
空き家が倒壊してけが人が出れば、所有者が責任を問われる場合もあります。
税金が大幅に上がるリスク
空き家でも所有していると固定資産税が発生します。
固定資産税は土地の広さや価値、使い道によって決定します。
住宅は、住宅用地特例によって固定資産税が低く設定されていますが、空き家を放置しておくと住宅用特例が受けられなくなる恐れもあるでしょう。
2015年に空き家の適正管理を義務づける「空家等対策特別措置法」が定められました。
空き家の管理を怠ったまま放置しておくと、罰金などの罰則や「特定空き家」への指定などのペナルティがあります。
特定空き家に指定されれば、固定資産税が最大で6倍までアップします。
空き家をリフォームするメリットと活用方法
空き家管理不足のまま放置してくと、税金のアップなどさまざまなデメリットがあることがわかりました。
ここでは、空き家の活用法としてリフォームを行うメリットを紹介します。
住む予定のない空き家受け継いで活用法い悩んでいる方は参考にしてください。
リフォームすると売却しやすい
家は、建ててから時間がたつほど価値が下がっていきます。
売却しようとしても、経年劣化や老朽化を理由に買手がつきにくいケースも多いです。
しかし、リフォームすれば経年劣化や老朽化といったデメリットがなくなります。
また、リノベーションレベルの大規模リフォームを行えば、新しい付加価値が生まれる場合もあります。
新築に比べるとリノベーション物件は売却価格が低くなりがちです。
しかし、立地条件によっては利便性の良い場所でお得に家が買えるとなるため、スムーズに買手がつくケースもあるでしょう。
リフォーム費用がかかっても、古い家を取り壊す費用より安くつく場合も多いです。
空き家をリフォームすれば賃貸に出せる可能性も
空き家売却する予定がない場合でも、リフォームすれば賃貸物件として借り手を探せます。
地域によっては、単身者向け賃貸物件は豊富だけれどファミリー物件はなかなか見つからないところもあります。
そのような場所に賃貸物件があれば、借り手がすぐにつく可能性も高いです。
また、ファミリー向け賃貸物件は、一家族が長く住んでくれる傾向があるため、その間は家の管理も任せられます。
賃貸料も入ってくるので、一石二鳥といえるでしょう。
賃貸に出すか売却するか悩んでいる場合は、まず地域にファミリー向け賃貸物件の需要があるかどうか調べてみてください。
需要があるなら、思い入れのある家を手放さずにすみます。
空き家をリフォームする資金は補助金が利用できるかも
空き家をリフォームするには、費用がかかります。
「空き家をリフォームしたいけれど、費用が気になる」と悩む方もいるでしょう。
自治体によっては、空き家をリフォームする際に補助金が出るところもあります。
また、長期優良住宅へのリフォームは国が補助金を出しています。リフォームと一口にいってもいろいろな種類があるので、工務店とも相談してどのようなリフォームをするか決めましょう。
部分的なリフォームでも家が見違える場合もあります。
まとめ
空き家は放置するほど対処が大変になります。
できるだけ早くリフォームを含む対策を検討しましょう。
売却するにしても賃貸に出すにしても、リフォームをしたほうが付加価値が高まる可能性があります。
自治体によってはリフォームに補助金が出る場合もあります。
詳しくは、お住いの自治体や空き家がある自治体に問い合わせてみてください。