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ペニンシュラキッチンとは?特徴やメリット・設計のポイントを解説

2023年08月17日

ペニンシュラキッチンは現在、住宅のキッチンの主流となっているタイプの一つです。
「アイランド型や壁面キッチンとどう違うの?」
そう悩み、迷っている方もいるでしょう。

ペニンシュラキッチンにはメリットもありますが、デメリットもあります。
しかし、デメリットは工夫次第で改善が可能です。

今回は、ペニンシュラキッチンの特徴や、使いやすくするためのポイントを解説します。

ペニンシュラキッチンとは?特徴やメリット・設計のポイントを解説

ペニンシュラとは対面式キッチンの一種

ペニンシュラとは対面式キッチンの一種です。
キッチンカウンターの左右どちらかが、壁に接しています。
日本の住宅では、壁に面さない独立型の「アイランドキッチン」と並んで人気のタイプです。

かつて日本の住宅は壁付けキッチンが主流でした。
しかし、壁付けには作業中孤独になりやすく、家電や食器棚などが設置しにくいデメリットあります。

ペニンシュラキッチンはこうしたデメリットを解消でき、かつ開放感がある形です。
そのため、ペニンシュラキッチンへのリフォーム事例も増えています。

ペニンシュラキッチンは、キッチンの形に応じてL型、I型などいろいろな種類があります。
したがってレイアウトの自由度も高めです。

ペニンシュラキッチンとはどんなラインナップのあるキッチン?

ペニンシュラキッチンには形の違いのほか、オープンタイプ・セミオープンタイプなどのタイプもあります。

オープンタイプは、コンロやシンクがすべて露出している形です。
開放感がある代わりに、収納スペースが少ないデメリットがあります。

一方のセミオープンタイプは、キッチンの一部が吊り戸棚などで隠されているものです。
マンションなど収納スペースが少ない場所に多く、フルオープンに比べると収納力があります。

しかし、ペニンシュラキッチンの強みの一つである開放感は、やや失われるデメリットもあるため気を付けましょう。

ペニンシュラキッチンの利点・難点とは?

ペニンシュラキッチンにはメリットとデメリットがあります。
ここでは、その両方を紹介します。
これから家を建てる、またはリフォームを検討している方は、参考にしてください。

利点は家族とのコミュニケーションが取りやすくなること

ペニンシュラキッチンにすると、開放感があり家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。
ペニンシュラキッチンは対面式キッチンです。
そのため、シンクや作業台がダイニングのほうを向いています。

料理をしながらでも家族の様子を確認できて、会話もスムーズにできるでしょう。
また、日本の伝統的なキッチンが家の中の狭い一角に造られていたのに比べると、開放感もあります。

ペニンシュラキッチンは、ダイニングと一体化して設置されるのが一般的です。
そのため、日当たりのよい場所に設置できるのもメリットです。

収納が少なくメンテナンスが必要なのが難点

ペニンシュラキッチンのデメリットは、以下の3つです。

・収納が少なくなりがち
・コンロや作業台がむき出しで油などが飛び散りやすくメンテナンスが面倒
・オープンタイプはダイニングに面しているとキッチンの中が丸見え

来客が頻繁な家の場合、常にキッチンを片付けておかないと気まずい思いをしがちになります。
食器や調理器具がたくさんある家の場合、新築したりリフォームしたりした結果収納場所が足りなくなるケースもあるでしょう。

ペニンシュラキッチンをより使いやすくするポイント3つとは?

最後に、ペニンシュラキッチンを頼使いやすくするポイントを3つ解説します。
ペニンシュラキッチンを検討しているけれど、デメリットが気になる方は参考にしてください。

収納力を改善する方法

収納力をアップするには、セミオープンタイプのペニンシュラキッチンがおすすめです。
吊り戸棚が一つあるだけで、収納力がかなり変わります。

また、家のスペースに余裕があるならば、パントリーを設置するのもおすすめです。
パントリーは食料の備蓄を設置するものです。
棚などを工夫すれば、大きな食器や使う機会の少ない調理器具なども置けます。

掃除をしやすくなる方法

コンロやシンクの前がフルオープンだと、どうしても水はねや油はねがおきます。
油はねを防ぐには、コンロの前に壁を造りましょう。
開放感は多少なくなりますが、掃除が楽になります。

実際、コンロの前に壁があるデザインのペニンシュラキッチンは多い傾向にあります。
同じようなデザインの物件を内見し、施工やリフォームを検討しましょう。

手元の丸見えを防ぐ方法

シンクや作業台がリビングから丸見えになるのを防ぐには、位置をずらしたカウンターを設けましょう。
小さな段差があるだけで、シンクや作業台がリビングから見えなくなります。

また、カウンターがあればできた料理をそこに並べて運んでもらうなど、第二の作業台としても使えて便利です。
吊り戸棚とカウンターの両方があれば、開放感はある程度残しつつ、目隠し代わりにもなるでしょう。

また、収納場所も増やせるので、一石二鳥です。
吊り戸棚は出し入れがしにくいデメリットはあるものの、普段使わない調理器具などを置くのにも適しています。

まとめ

ペニンシュラキッチンは、現在のキッチンの主流ですが使い勝手は人それぞれです。
アイランドキッチンや壁付けキッチンと比較してもて、より使いやすいタイプを選びましょう。

単に「みんなが選んでいるから」という理由だけで選ぶと、後悔するかもしれません。
いろいろなタイプのキッチンを比べたうえで、デザインを決定してください。