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自宅に地下室を増築したい!増築する方法やポイントを詳しく解説

2023年03月13日

自宅に地下室があるなんて、豪邸のイメージがする方もいるはずです。
最近は狭い土地の有効活用として、地下室を作る方も増えています。

しかし、新築時に地下室を作らないと地下室は難しいと考えてしまいますが、実際には地下室の増築は可能なのでしょうか?
既存の住宅の下に地下室を増築するのは可能なのでしょうか?

これから地下室の増築を考えている方が増築する場合のポイントや、地下室を増築する場合のメリットやデメリットについて紹介します。

自宅に地下室を増築したい!増築する方法やポイントを詳しく解説

地下室を作りたい!は実現できるのか

地下室を増築したい!そう思う場合、そのほとんどが新築住宅を建てる際に地下室を作ります。

あとから増築となる場合、さまざまな条件が重なるため、建物の地下に地下室を増築するのは難しいと考えるのが一般的です。
難しいと考えて諦めてしまわずに行えば、無理な工事ではありません。

地下室を増築したい理由はひとそれぞれですが、思い立った時点で地下室を作るための方法を順を追って解説します。

地下室を増築する|条件とは

今ある住宅の地下に地下室を増築する際、どのような条件が必要なのか?地下室を増築するための条件を説明していきます。
難しいと思う方も多いですが、条件に合えば地下室の増築は可能です。

地盤や住宅の構造

地下に部屋を作るのであれば、地盤や住宅の構造の確認は必須です。
地下室を増築したい土地が弱い地盤であれば、地盤改良が必要となります。
ある程度強い地盤であっても、その上に建てられている建物の構造によっては、建物の下に作るのは難しいです。

建築基準法の制限の問題があり、確認申請の難易度が高くなるのでなかなか許可されないのが実情のようです。

既存住宅の下に作れない場合は庭に増築

構造上の理由で既存住宅の下に作れない場合、庭があれば庭に地下室を作るのも不可能ではありません。
この場合、住宅の下に地下室を作るよりも容易になりますが、地盤の状態を確認して弱い地盤であれば地盤改良をして問題を解決をします。

問題解決ができたうえで地下室の増築は可能ですが、現地調査をしてみないと本当にできるかわかりません。
庭の位置によっては、住宅の基礎部分に影響が出る可能性もあります。
地下室の増築を考えている場合は、詳しい業者に相談をしてみましょう。

建物のリフトアップが必要

建物の下に地下室を増築する際には、既存の基礎の取り壊しや建物のリフトアップが必要な場合がほとんどです。
壊す必要もない建物を壊してさらに地盤を掘るので、住んでいる家の強度や耐震性を下げてしまう可能性もあります。

費用に関しても、地下室を増築する費用以外の費用がかかってしまいます。
部屋を増やしたい理由だけで地下室を作るのであれば、ほかの方法で部屋を増やすなどの検討をしてください。

地下室を増築する|必要な費用相場

地下室を増築する際の費用相場は、1坪あたり80万円~130万円です。
例えば6坪で作る場合、480万円~780万円、広くなればなるほどその費用は高くなってしまいます。

先に紹介したように、既存の土地の地盤強化やその他条件によってはこれ以上の費用がかかる可能性があるので、相談をしたうえで見積を取ってみましょう。

地下室を増築する|費用が高くなる理由

地下室はほかの部屋を増築する場合よりも費用が高くなってしまいます。
なぜ費用が高くなってしまうのか、理由について説明していきます。

地下室を作る費用が高くなってしまう

地下室の増築は、ほかの場所に部屋を増築するよりも、費用が高くなってしまいます。
地盤改良などを行うと、さらに高くなってしまうので必然的に費用が高くなってしまうのです。

地下室の増築を行う際には、建物をリフトアップさせたうえで地盤を掘るので費用が高くなります。
そして地下室は換気が難しいので、湿気がこもりやすいために結露対策が必要です。
換気や除湿の設備、断熱性能が高い壁にするなどの費用が必要です。

地盤改良の費用が高い

地下室を増築するために地盤改良が必要な場合には、通常の建築費用+地盤改良費用が必要になるので、その分建築費用が高くなってしまいます。
地盤改良工事の費用相場は、改良する場所の広さによっても費用が異なります。

工事の種類 坪単価
表層改良工法 1~2万円/坪
柱状改良工法 2~3万円/坪
鋼管杭工法 4~6万円/坪

表層改良工法は軟弱な地盤が2m程度の場合に用いられます。
柱状改良工法は2~8m程度、鋼管杭工法は5~10m軟弱な地盤が見られる場合に必要な工事です。

まとめ

地下室の増築をする場合に必要な事、注意点などについて紹介しました。
一般的な建物の増築などとは異なり、地下室を増築したい場合、工事内容は簡単ではなく、条件によっては増築できない場合もあります。

地下室の増築を検討する際には、専門業者へ相談し、実際に地下室を作れるのか確認をしたうえで増築工事を行いましょう。
安過ぎる場合、手抜き工事をされる可能性もあるので、地下室の増築はある程度費用がかかるものとの認識が必要です。

増築をする場合、費用面も地上の増築とは価格が異なるので、複数の業者へ見積をして、予算に合った業者に依頼してください。