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コア抜き工事の単価はどのくらい?相場が高い理由を解説

2023年11月15日

コア抜き工事とは、コンクリートに穴をあける工事方法です。
エアコンのパイプや手すりなどを、設置する際に使います。

コア抜き工事は1か所から依頼可能なため、リフォーム等で個人が依頼するケースも珍しくありません。
しかし、単価は高くなる傾向にあります。

今回は、コア抜き工事の単価の相場や単価が高めになる理由などを紹介します。

コア抜き工事の単価はどのくらい?相場が高い理由を解説

コア抜き工事の概要と単価相場を紹介

コア抜き工事は、エアコンのダクトを通す穴などをあける工事といえば、イメージしやすいでしょう。まずはじめに、コア抜き工事の概要と相場を解説します。

どんな工事なのか概要を解説

コア抜き工事とは、コンクリートの壁などに専用の道具を使って穴をあける工事の総称です。
コア削孔、コア穿孔、コアボーリングなどという呼び名もあります。

施工後に、穴をあける際に行なわれるのが特徴です。
建物の改修工事や施工ミスをした際に、コア抜きは実施されます。
ダイヤモンドコアビットという専門の道具を使い、施主の求めに応じてサイズの調整も可能です。

事例としては、エアコンの新設や、コンクリートの床などに手すりを設置する場合などがあげられます。
なお、建物を施工中にコンクリート壁に穴をあける工事は、スリーブ工法と呼ばれ区別されるため気を付けてください。

工事価格の目安を解説

コア抜き工事の単価は、以下のようなポイントで決まります。

・穴のサイズ
・穴をあける場所の環境
・穴をあける場所に必要な事前調査の内容
・コア抜き工事を行なう時間
・コア抜き工事の後に必要な産業廃棄

コア抜き工事は、ただコンクリートの壁に穴をあけておしまいではありません。
工事が安全にできるかどうか、穴をあけた後に建物の強度が落ちないかの検査をする必要もあります。
施主の依頼によっては穴開けのさいに出たコンクリート片などの産業廃棄物の片付けも必要です。

事前調査を入念に行なう必要がある工事や、穴をあけるのが困難な場所だと、費用が高くなります。

コア抜き工事の単価が高い理由

コア抜き工事はエアコンダクトを通す程度の穴でも1つ2~5万程度かかります。
ここでは、コア抜き工事の単価が高い理由を解説します。

汚水や粉塵の処理が必要なため

コア抜き工事をおこなう際は、粉塵の飛散を抑えるために水を撒きながら行なうものです。
そのため、飛び散った粉塵や汚水は産業廃棄物になり、片付けなければなりません。

コア抜き工事を行なう際、穴の直径は小さくても壁が厚ければ飛び散る粉塵の量も多くなります。
その処理には、追加の費用もかかるでしょう。

壁の中にアスベストが含まれている場合は、飛散防止の処置が必要です。
工事前にアスベスト調査や超音波検査などが必要ならば、その費用も工賃に上乗せされます。
そのため、さらに追加費用がかかってしまうのです。

工事用の器具が高いため

コア抜き工事を行なう道具は、それなりに高価です。
本体が数万円、刃は1つ1万円前後が相場です。

刃は消耗品のため、定期的な交換が必要になります。
したがって、沢山穴をあければあけるほど、費用はかかるため注意してください。

このほか、理由があっていますぐに工事を行なってほしいとお願いした場合、特急料金などがかかる場合もあります。
詳しくは見積もりを取り、疑問点がある場合は遠慮せず積極的に質問しましょう。

コア抜き工事の単価に関するよくある質問

コア抜き工事の単価に関するよくある質問を紹介します。
工事の依頼を検討している方は、参考にしてください。

単価を抑えるためにDIYはできる?

コア抜き工事は単に穴をあける工事ではありません。
できあがった建物の壁面に穴をあけるので、位置を誤ると建物の強度が大幅に下がります。

コア抜き工事を行なう壁面にアスベストが含まれていた場合、不用意にコア抜きを行なうのは危険です。
アスベストの繊維で、大気汚染が発生する恐れがあります。

コア抜き工事を行なう工具自体は、インターネット通販などで手に入ります。
しかし、個人で行なって失敗すれば取り返しがつかない事態を招きやすいです。
費用がかかっても専門業者へ依頼をして、コア抜きを行いましょう。

どこに工事を依頼すれば単価は抑えられる?

コア抜き工事は、工務店をはじめとしていろいろな業者が行なっています。
工事をおこなっているところは、その旨をホームページなどで公言しているのが一般的です。

まずは、家の近所にある工務店などでコア抜き工事をやっているか確認をし、見積もりを依頼しましょう。
可能ならば複数社の見積もりを比べる、相見積もりを行なってください。
地域の相場だけでなく、工務店の特徴もわかります。

見積もりが正確でわかりやすく、かつ価格が安いところを選ぶのがポイントです。
値段が安くても見積もりがいいかげんで説明も要領を得ないところは、危険といえます。
あとで追加費用を請求される恐れもあるので、依頼をするのは控えてください。

まとめ

コア抜き工事は、エアコンの増設や手すりの設置などいろいろなシーンで必要になる工事です。
家の間取りを変えるような、大がかりなリフォーム工事で行なわれます。

工事の単価は穴の直径をはじめとして、工事を行なう場所でも変わります。
工事中の粉末飛散防止対策や、産業廃棄物の処理量などでも、価格は変動しがちです。

工事を考える際には、複数の業者に相見積もりをしてもらいましょう。
地域の相場もわかり比較検討にも役立ちます。