お役立ちコラム

column

外壁塗装用の光触媒塗料とは?特徴やメリット・デメリットを解説

2023年04月30日

外壁塗装に使える塗料は技術の進歩により格段に増えました。
光触媒塗料もその一つです。

防汚性や優れた耐久性など外壁塗装にとってメリットとなる特徴を多く備えていますが、デメリットもあります。

光触媒塗料を外壁塗装業者に勧められたが、迷っているといった方もいるでしょう。
今回は、外壁塗装に使われる光触媒塗料の特徴やメリット・デメリットを解説します。

外壁塗装用の光触媒塗料とは?特徴やメリット・デメリットを解説

外壁塗装に使われる光触媒塗料とは?

光触媒塗料は、二酸化チタンが塗膜表面を覆うタイプの塗料の総称です。
二酸化チタンは紫外線を浴びると活性酸素を発生させるため、太陽光を触媒にする意味で「光触媒塗料」と呼ばれています。

活性酸素は空気中の大気汚染物質(窒素酸化物NOx、硫黄酸化物SOx)を分解する力があり、優れた防汚性を発揮するのが特徴です。

外壁は風雨にさらされているので、どうしても汚れやすい場所です。
家が建っている環境によっては、外壁の色がくすむほど汚れがつくケースもあるでしょう。
光触媒塗料を用いれば、太陽の光が当たるだけで汚れが落ちやすくなります。

また、紫外線のダメージを受けにくいので、耐久年数がは16~22年と高いのも特徴です。
したがって、標高の高い場所に住んでいる場合や、1日中、日が当たる場所に家が建っている場合は劣化具合が著しく変わってくる場合もあるでしょう。

外壁塗装に使われる光触媒塗料のメリット・デメリットを解説

優れた特徴を数多く持つ光触媒塗料ですが、デメリットもあります。
ここでは、光触媒塗料のメリット・デメリットを解説します。
塗料選びに迷っている方は、参考にしてください。

光触媒塗料のメリット

光触媒塗料の最大のメリットは、高い防汚性と耐用年数の高さです。
外壁塗装は色によっては汚れが大変目立ちます。
外壁をすみずみまできれいにするには時間も手間も費用もかかります。
防汚機能が高ければ、手入れの手間をぐっと減らせるでしょう。

また、耐用年数が高いと塗り替えの頻度も減り、メンテナンスにかかる費用も抑えられます。
家が大きかったり3階以上だったりする場合は、外壁塗装の塗り直しも大変ですし費用も高くなります。
費用をできるだけ抑えたい場合にもメリットが大きいです。

光触媒塗料のデメリット

光触媒塗料は、高度な技術を使った塗料です。
そのため、ほかの外壁塗装用の塗料にくらべるとどうしても1平米当たりの費用が高めです。

また、外壁塗装用の塗料はメーカーの指示通りに塗らないと効果を発揮できません。
そのため、技術を持った職人が塗装を行う必要があります。

光触媒塗料は現在製造しているメーカーが少ないため、取り扱っている工務店も少数です。
ですから、光触媒塗料を使いたいけれど取り扱っている工務店が見つからず、あきらめたといったケースもあるでしょう。

外壁塗装に使われる光触媒塗料は時代遅れ?

かつて光触媒塗料は、「TOTOオキツモコーティングス」が主流となって販売してきました。
しかし、現在は商品の製造も販売も終了しています。

また、日本ペイントのような大手メーカーも現在は光触媒塗料を販売していません。
大手メーカーから販売していない塗料は、必然的に取り扱う工務店も減っていきます。
光触媒塗料が販売され始めた頃は、多くのメーカーが販売に前向きでした。

しかし、現在はフッ素塗料や無機塗料などが新世代の塗料の中心になっています。
つまり、光触媒塗料は日本の外壁塗装塗料の中では亜流であり、取り扱っている工務店も少ないので、利用したい場合は時間をかけて探す必要があります。

外壁塗装は光触媒塗料とその他の塗料とどっちがいい?

現在の外壁塗装塗料の主流はシリコン系塗料やフッ素系塗料です。
光触媒塗料は数が少なく、選択肢も少ないのが現実です。

色のバリエーションやツヤあり・ツヤなし、扱っている業者の多さから考えると光触媒塗料以外を選んだほうがいいでしょう。
単純に耐久性が高い塗料を選びたい場合は、無機塗料などもあります。
ただし、外壁が汚れやすくて困っている場合は一考してもよいでしょう。

その場合もほかの塗料とよく比較してください。
光触媒塗料よりも値段が安く、選択肢も豊富な塗料もあるので業者にも聞いてみてください。
そのうえで決断しましょう。

外壁塗装に光触媒塗料を使いたいなら業者選びが重要

前述したように外壁塗装には技術が必要です。
外壁塗装用の塗料は、一定の厚みを持たせて塗らないと持っている効果が発揮できません。
実績がある業者に依頼したほうが確実です。

もし、光触媒塗料を使った経験のない業者しか依頼できない場合は、ほかの塗料への変更も検討しましょう。
無理に光触媒塗料にこだわる必要はありません。

同じ位の防汚性が高い塗料ならば無機塗料、耐久性が高い塗料ならばフッ素塗料などがあります。
ほかの塗料との比較検討が大切です。

まとめ

光触媒塗料は、防汚性と耐久性に優れた製品です。
しかし、現在は取り扱っている企業が少なく、工務店でも「扱った経験がない」といったところが珍しくありません。

ツヤあり・ツヤなし、色のバリエーションなど選択肢の豊富さで選ぶならば、フッ素塗料や無機塗料なども視野に入れましょう。
どうしても光触媒塗料を使いたい場合は、数件でも光触媒塗料を使って外壁塗装を行った経験がある業者に依頼してください。