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土間は増築できる?メリット・デメリットや使い方のアイデアも解説

2024年02月29日

土間は家と外の中間のような場所で、かつては台所などは土間にあるのが一般的でした。
今、リフォーム等で土間を増築する事例も増えています。
土間を増築するなら、使い道の事例を知っておくと必要な土間の広さなどもわかるでしょう。

本記事では、土間を増築する方法やメリット・デメリットや使い道の事例を紹介します。

土間は増築できる?メリット・デメリットや使い方のアイデアも解説

土間を増築する方が増えている理由とは?

土間は、日本では農家を中心に広く活用されてきた内と外との中間スペースです。
かつて、台所も土間にあるのが一般的でした。
今でも古民家などでは、土間に台所がある間取りの物件が見られます。

農家の減少と電気やガスの普及により、一時期土間がある家は少なくなっていました。
しかし現在、収納スペースや趣味を楽しむ場として土間を取り入れる家が増えています。

土間は新築時に作るのが一般的ですが、リフォームでも増築可能です。
土間を設置すれば、屋内・屋外両方でやりにくい作業などもできて生活がより便利になります。

土間を増築する方法とは

ここでは、土間を増築する方法を解説します。
玄関スペースを拡張して土間にするほか、別途土間を作る方法もあります。
土間を増築するリフォームを検討している方はご覧ください。

玄関を広げる

土間を増築するには玄関の拡張が一般的です。
もともと土間は玄関と地続きである家も多く、三和土を拡張すれば内と外の中間のようなスペースができます。

例えば、玄関ポーチの部分を土間にする、上がりかまちの部分を土間にするといった方法もあるでしょう。
玄関を一度壊す必要がありますが、屋内を大幅リフォームするよりも手間がかからない場合もあります。
また、玄関が広くなればベビーカーや車いすなども入りやすくなるといったメリットもあります。

新たに土間を作る

玄関まわりに余裕がない場合は、新しく土間を作る方法もあります。
例えば、シャッターがついたしっかりとしたガレージを家の脇に作ってそこから直接屋内に入れるようにすると土間がわりに使えます。

また、勝手口を増設してそのまわりに土間を作ってもいいでしょう。
家全体の敷地に余裕がある場合は、勝手口に土間を作れば物置などにしやすいです。

土間を増築するメリット

ここでは、土間を増築するメリットを2つ紹介します。
土間を作れば収納スペースが増えるだけでなく、外でも家の中でもやりにくかったことができるようになります。

室内と室外の中間のような使い方ができる

土間は、土足で歩き回る場所ですが屋根と壁があるため屋内のような使い方もできます。
例えば、アウトドア用品のお手入れや保管、子どもの汚れる遊びなど家の中ではできにくいが、外でもちょっと、といった活動をするのに便利です。

また、ベビーカーや子ども用自転車、アウトドアグッズなどを保管して置く場所としても適しています。
特に、高価な品物は外に置いておくと盗難の危険があるため、土間があると安心です。

このほか、ガーデニングやDIYなどを楽しむ場所としても使えます。
土間であれば天候に左右されず、汚れても掃除が楽です。

防犯面でも役立つ

土間は、防犯面でも効果があります。
近年は自転車をはじめとして高価なアウトドアグッズの盗難被害も増えています。
土間に保管しておけば、外に保管したり新たにトランクルームなどを借りたりするよりも安心できて費用もかかりません。

このほか、子どものプール遊びなど外で行うと人の目が気になるような遊びもできるでしょう。
場所によっては、洗濯物も土間に干したほうが安全なケースもあります。

土間を増築するデメリット

土間を増築するリフォームにはデメリットもあります。
ここでは、土間を増築するデメリットを2つ紹介します。
メリットだけでなくデメリットを知れば、検討材料になるでしょう。

部屋が狭くなる

建物の建ぺい率は建築基準法で決まっています。
現在の家が土地に対して建ぺい率一杯に建っている場合、土間を増築する分部屋の面積を削らなければなりません。
夫婦2人暮らしならば多少家が狭くなっても問題ない場合かもしれません。

しかし、今は子どもが小さいけれどこれから成長していくといった場合は部屋を狭くすると家の使い勝手が悪くなる恐れもあります。
将来的に家をどう使うのか、家族の人数に対して家の広さはちょうどいいかなどを検討したうえで、リフォームを決断しましょう。

段差が介護の妨げになる場合がある

土間を作る場合、玄関には上がりかまちを設けるのが一般的です。
家族全員が若ければ問題ないですが、将来的に玄関の段差が介護の妨げになります。

特に、車いすでの介護が必要になった場合、段差があると家への出入りがしにくいです。
また、小さい子どもがいるご家庭は玄関と土間の段差が大きいと子どもが落ちて怪我をする恐れもあります。

まとめ

本記事では、土間を増築するリフォームが増えている理由や増築するメリット・デメリットを紹介しました。

土間は、屋内と屋外の中間のような使い方ができるため、特にアウトドアやガーデニングが趣味のご家庭にはメリットが大きいでしょう。
その一方で、介護がしにくくなるデメリットもあります。
メリット・デメリットをよく比較検討したうえでリフォームを決めましょう。