お役立ちコラム

column

セメント瓦の塗装費用相場と耐久性を長持ちさせるポイント

2025年07月15日

「セメント瓦の塗装、そろそろやるべき?」

セメント瓦は耐久性に優れた屋根材ですが、定期的な塗装メンテナンスが必要不可欠です。
塗膜が劣化したまま放置すると、雨漏りや劣化が進行し、結果的に高額な修繕費がかかってしまうこともあります。

本記事では、セメント瓦塗装の費用相場や、塗装を長持ちさせるためのポイント、失敗しない業者選びのコツまで分かりやすく解説します。
屋根のメンテナンスで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

セメント瓦の塗装費用相場と耐久性を長持ちさせるポイント

セメント瓦の塗装について

セメント瓦は、そのコストパフォーマンスとデザイン性から多くの住宅で使用されています。
ただし、塗装メンテナンスを適切なタイミングで行わないと、美しさや耐久性が失われてしまう恐れがあります。

セメント瓦とは? 基本的な特徴の解説

セメント瓦とは、セメントと砂を主材料とし、型に流し込んで成型・硬化させた屋根材です。
陶器瓦に比べてコストが安く、軽量で加工しやすいのが特徴です。

また、塗装することでカラーも幅広く選ぶことができ、デザイン性にも優れています。

ただし、セメントは水を吸いやすい特性があるため、表面塗膜が劣化すると雨水を吸い込んでしまうリスクが高まります。
そのため、定期的な塗装メンテナンスが重要となります。

なぜ塗装が必要なのか? 劣化の原因と放置リスク

セメント瓦は表面の塗装によって水分や紫外線の侵入を防いでいます。

しかし、長期間の風雨や太陽光にさらされることで塗膜が劣化し、ひび割れや変色、カビ・コケの発生の原因となります。
劣化したまま放置すると、セメント自体が水を吸収して脆くなり、最終的には瓦の割れや雨漏りなど大きなトラブルを招く恐れがあります。

したがって、塗装による防水・美観の維持は住宅を守るためにも不可欠です。

塗装にかかる費用の相場とは

セメント瓦の塗装費用は、一般的に1㎡あたり2,500円~4,500円程度が相場です。

30坪の住宅では総額20万〜40万円前後になるケースが多いですが、使用する塗料の種類や屋根の状態、下地処理の必要度合いによって費用は前後します。

ただし、あまりに安すぎる見積もりは必要な工程を省略している場合も多いため、内容をしっかり確認することが大切です。

坪数や面積・勾配別の費用事例

例えば、30坪(約100㎡)の住宅で標準的な勾配(4寸)ならおおよそ25万円前後、急勾配(6寸以上)になると作業難度が上がり足場や安全対策費も必要なため、30万円を超えることもあります。

また、40坪(約130㎡)クラスだと35万〜55万円など、面積が広がる分だけコストも増加します。
逆に、平屋で屋根が見やすく作業性が良い場合は、相場より安めに収まることもあります。

塗料の種類と価格帯、その特徴

セメント瓦塗装に使用される主な塗料は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の4種類です。

アクリルは一番安価で1㎡あたり2,000円程度ですが耐久性は短め。
ウレタンは2,500円程度、中程度の耐用年数です。
シリコンはバランスが良く3,000円前後、10年近い耐久性で人気。
フッ素は4,000円〜と高価ですが、15年以上の高い耐久力があります。

それぞれの特性や予算に合わせて選ぶことが大切です。

安さ重視のリスクと適正価格の見分け方

極端に低価格な塗装業者を選んでしまうと、下地処理や塗り回数など本来必要な工程を省略し、仕上がりや耐久性が大きく損なわれるリスクがあります。

適正価格かどうかを判断するには、工事内容が詳細に明記されているか、下地処理や塗料の性能・塗装回数など細かい説明があるかを必ず確認しましょう。

また、相見積もりを取って各社の見積書を比較することも非常に有効です。

長持ち塗装のための下地処理と施工ポイント

セメント瓦塗装で最も重要なのが下地処理です。

高圧洗浄で汚れやコケをしっかり落とすこと、ひび割れ修復や欠損部分の補修、そして下塗り材(シーラー)を十分に塗ることが塗膜の密着性や耐久性向上に直結します。

また、塗料はメーカー規定の希釈率・乾燥時間を守り、中塗り・上塗りの二重三重の塗膜を丁寧に作ることが長持ちの秘密です。
経験豊富な職人による施工も大切なポイントです。

塗装後にできるセルフメンテナンス方法

塗装後も定期的なチェックと簡単なケアで美観と耐久性を維持できます。
年に1~2回、屋根全体を目視で確認し、色あせや表面の汚れ、コケ・カビの発生がないか観察しましょう。
軽い汚れは、柔らかいブラシ等で優しく水洗いするだけで落とせます。

ただし、高圧洗浄や硬い道具は塗膜を傷めることがあるため注意が必要です。
劣化やトラブルの兆しを早期発見した場合は、専門業者に相談しましょう。

まとめ

セメント瓦の美観と耐久性を長期間保つには、適切な塗装タイミングと高品質な施工が欠かせません。

さらに、費用面で納得できる業者選びや日々のセルフメンテナンスを組み合わせることで、綺麗な屋根を持続できます。
これらの情報や注意点を押さえて、大切な住まいの資産価値を高めていきましょう。