お役立ちコラム
column
住宅にロフトは増設できる?施工方法や増設できない場合について解説
2023年03月25日
ロフトの増築について悩んでいる方へ。
子どもの成長や家族が増えると、現在の間取りでは手狭に感じがちです。
解決策として、オシャレなロフトを増築したいケースもあるでしょう。
ロフトの増築は、部屋を増やすような大掛かりなものではありません。
室内の一部に新たなスペースを増やすだけです。
今回の記事では、ロフトを増築するメリット・デメリットや、費用を詳しく解説します。ロフトの増築を考えている方は、ぜひご覧ください。
生活スペースを増やす場合にロフト増設は有効
ロフトを増設すると以下の効果が期待できます。
・収納スペースを増やせる
・生活スペースを増やせる
生活スペースが手狭になった場合は、増築するのが効果的かもしれません。
しかしながら、増築するスペースがない場合には、ロフトの増設が有効な手段になり得ます。
ロフトの増設は、住宅の縦の空間を利用し、手軽にスペースを増やせます。
空間を有効に活用できるので、生活スペースを増やしたい方は検討してみましょう。
ロフトを増設する場合の費用相場
ロフトを増設する場合に気になるのが費用です。
一般的な増設費用の相場について詳しく紹介します。
ロフトを増設する場合、用途によって費用も変わります。
簡易的な収納スペースであれば、20〜50万円程度です。
居室として使用する場合は、内装や断熱工事、配線工事などがかかるため、費用は50〜100万円程度になるでしょう。
用途によって費用も違ってくるので、使い方を決めてからロフトを増設してください。
ロフトの用途 | 費用相場 |
収納スペース | 20~50万円 |
居室 | 50~100万円 |
屋根裏空間をロフトに利用
(部屋として利用) |
80万円~ |
上記以外にも、電気の配線や断熱材の追加が必要になるケースも想定できます。
オプションが増えると、さらに費用がかかる可能性も織り込んでおきましょう。
ロフトの増設で確認しておく3つのポイント
ロフトは簡単に増設できますが、事前に確認しておきたいポイントがあります。
中でも、特に注目したい3点を解説します。
1.部屋として該当しないか
ロフトは「子屋根裏物置等」と呼ばれ、法律的には部屋ではないとされています。
窓がなくても作れる点が特徴です。
ロフトについては、屋根と天井にある空間と理解するとわかりやすいでしょう。
そのため、ロフトには純然たる部屋としての機能は期待できません。
自治体によってはロフトへの規制が定められているケースもあります。
事前に確認を取り、法律に違反していないロフトを作るようにしてください。
2.床面積の規制に収まるか
ロフトには規制があり、ロフトの高さは最も高い所でも1.4メートル以内にする必要があります。
ロフトを増設する場合は、該当する床面積の1/2以下でなければいけない規制があります。
さらに、床面積の1/8を超えるようであれば、構造強度を保つため各階の壁を増やさなければいけません。
床面積の規制のため、広いロフトを作りたいと考えても、制限がある点は知っておいてください。
3.固定資産税は増加しないか
床面積は1/2までと決められているのは、それ以上になると部屋であると認識されるからです。
2階にロフトを作ったつもりが、1/2を超えると3階建ての扱いになります。
部屋の扱いになると、構造計算や固定資産税の見直しも必要です。
ロフトを増やしただけだと思っていたのに、固定資産税が上がってしまうのは痛手になるでしょう。
ロフト増設の際にはロフトの広さを検討し、場合によっては固定資産税が高くなってもいいのか熟考しましょう。
ロフトを増設するメリット・デメリット
ロフトを増設する際に気になるのが、メリット・デメリットです。
手狭な部屋を広げるためのロフトが本当に役に立つのか、メリットやデメリットを確認してみましょう。
メリット
ロフトを増設するメリットは以下の通りです。
・部屋が広く見える
・収納スペースが増える
・テレワークスペースに最適
手狭だった場所にロフトを増設すると、スペースが増え部屋が広くなります。
また、収納スペースも増えるので、荷物も片付きスッキリとした部屋に変わります。
テレワークが増え、部屋の確保が難しかった方も、邪魔されない空間で仕事ができるなどがメリットです。
デメリット
ロフト増設には、デメリットもいくつか生じます。
デメリットを理解したうえで、ロフトの増設を検討しましょう。
・夏は暑く快適性に欠ける
・上り下りが大変
・落ちるとケガをする可能性が高い
ロフトを増設する際、屋根裏部屋をロフトに改装するケースが多数見られます。
ただし、屋根裏部屋は基本的に居住の快適性が考慮されていません。
ロフトには窓の設置が必要ないので、夏は特に暑さ対策が必須になるでしょう。
上り下りも大変であり、階段を踏み外してケガなどをするケースも考えられます。
ロフトを増設する際の注意点
ロフトを増設する際、注意しておく点は以下の通りです。
・ロフト下の天井高の高さを確保
・利用方法を考える
ロフト下の天井高を2.1m以上にする旨が、建築基準法で決められています。
ロフトの天井高は1.4m以下、ロフト下の天井の高さが2.1m以上とされています。
上記を合計して、少なくても3.5m以上のスペースが必要です。
基準のスペースを確保できない場合は、ロフトの増設は難しいかもしれません。
参照:『e-GOV法令検索』
まとめ
ロフトを増設する場合のメリット、デメリットや費用について解説しました。
ロフトの増築は、スペースを増やすのに有効な方法です。
しかし、増設したい部屋の広さや法律など、理解するべき要素があります。
ロフトの増築に思った以上の費用がかかるケースも織り込んでください。
事前にしっかりと計画を立て、法律基準の範囲でロフトを増設しましょう。
どの程度のロフトを増設できるかわからない場合、専門業者へ相談しておくべきです。
今回の記事を読んでもらい、理想に合ったロフトを増築してください。