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ルーフバルコニーの増築リフォーム | 気になる費用や注意点を解説
2023年03月06日
自宅に居ながら気軽にアウトドア感覚を楽しめるルーフバルコニーに憧れを抱く方は多いでしょう。
しかし、実際にルーフバルコニーを増築しようとすると、費用や工事内容が気になりなかなか踏み出せないものです。
本記事では、ルーフバルコニー増築の費用相場や、事前に知っておくべき注意点などをご紹介します。
ルーフバルコニーの増築で、子どもとの時間やゆったりと過ごすリラックス空間を実現させてみませんか。
ルーフバルコニー増築にかかる費用相場は
ルーフバルコニーや屋上テラスを増築リフォームする場合、1㎡あたり10〜12万円がおおよその費用相場です。
使用する材料やデザインにこだわりがあったり、耐荷重量の制限により家の補強工事が必要になったりした場合には、費用はより高額となります。
まずはある程度の予算を決めて、どこまで理想やこだわりに近いルーフバルコニーにするか優先順位を決めてプランを立てましょう。
ルーフバルコニー増築の必要工程とポイント5つ
ルーフバルコニーの増築工程には、押さえておくべき5つのポイントがあります。
施工後に後悔しないためにも、ぜひ確認しておきましょう。
1.既存の屋根材の撤去
ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分がバルコニーになっている構造のものを指します。
2階建ての家に、増築といった形でルーフバルコニーを設置するには、既存の屋根を撤去しなければなりません。
大掛かりな工事となるため、事前に生活場所の確保や仮住まい、日数や費用を計画的に考えておく必要があります。
2.防水工事
ルーフバルコニーを増築する際、防水処理はとても重要です。
怠れば雨漏りなどを起こすリスクが高まります。
バルコニーやベランダの防水処理では、ウレタン防水とFRP防水が一般的です。
ウレタン防水 | FRP防水 | |
費用(1平方メートル) | 4,500円~ | 5,000円~ |
工期 | 4~5日 | 1~2日 |
メンテナンス | 約5年でトップコートの塗り替えが必要 | 5~8年でトップコートの塗り替えが必要 |
トップコートの塗り替えの費用相場は、25,000円~です。
費用や工期、耐久性などを考えて選択するとよいでしょう。
3.断熱対策
ルーフバルコニーは屋根材を撤去してしまうため、設置部分下は屋根裏空間がなく外気の影響を直接受けることになります。
夏の暑さや冬の寒さの影響が大きく、光熱費などが上がりやすい点はデメリットといえるでしょう。
そのデメリットを解決するためには、断熱対策が重要です。
バルコニー下の部屋の天井や壁に断熱材や断熱パネルなどを使用すると、夏や冬でもより快適に過ごせます。
ルーフバルコニー増築時には、費用の一つとして検討しておきましょう。
4.手すりの設置
ルーフバルコニーに設置する柵の高さや、素材選びも大切です。
アルミ製の手すりがお値段も手ごろでよく利用されていますが、デザイン性が低く外から丸見えになってしまうといったデメリットもあります。
また、プライバシーを確保しようと柵を高くすると、周囲からの視線は遮られますが、閉塞された印象になりルーフバルコニーのよさが半減する可能性もあります。
安全性、プライバシーの確保、デザイン性など理想のルーフバルコニーにするためにも、手すりについて事前にイメージを固めておきましょう。
5.必要時は階段の設置
ルーフバルコニーを設置する場所によっては、階段が必要になる場合があります。
2階の屋根をルーフバルコニーにした場合は、室内から屋上へ登る内階段が必要です。
内階段を作らない場合は、外階段を作る方法もあります。
バルコニーに内階段を設置する場合には追加で70〜80万円、外階段であれば20〜30万円ほど必要になりますので、家の構造やリフォーム内容から階段の設置が必要か考えて費用を準備しておきましょう。
ルーフバルコニー増築の注意点3つ
ルーフバルコニー増築時には、事前に知っておくべき注意点が3つあります。
計画的に進めると理想のルーフバルコニー増築につながるため、参考にしてください。
1.強度や耐荷重量を事前に確認
ルーフバルコニー増築時には、屋根部分の強度や耐荷重量を確認しておくことが大切です。
結果によっては補強工事が必要になる場合もあります。
強度や耐荷重量の確認、補強工事は業者によって対応していない場合もあるため、業者選びの際はその点も踏まえて選ぶとよいでしょう。
ルーフバルコニーに置くものの重さも建築基準法で決められています。
前もって何を置くのか、インテリアを考えながら確認しておきましょう。
2.メンテナンスにも手間や費用がかかる
ルーフバルコニーは、定期的なメンテナンスやお手入れが欠かせません。
防水機能を維持するためのトップコートを塗り替えや、こまめな掃除などです。
屋外であるため排水溝にゴミがたまる場合もあり、放置すると防水機能の劣化が早まったり、カビやコケなどが発生したりと見た目にも機能的にも悪影響を及ぼします。
きれいで快適なルーフバルコニーを維持するには、定期的なメンテナンスとこまめな掃除が欠かせない点を覚えておきましょう。
3.雨漏り・騒音対策は必須
ルーフバルコニーは屋根としての役割も果たしますが、屋根に比べると雨漏りするリスクが高いのが特徴です。
ルーフバルコニー自体には屋根がないため、雨が降ると水がたまりやすいためです。
防水処理や水がたまらないように排水溝を数か所設けたりするなど、工夫をするとよいでしょう。
また、バルコニーを歩く音や、雨音などが階下に響く場合もあります。
バルコニーの床の防音性を高めておくと、バルコニーでも階下の部屋でも快適に過ごせます。
まとめ
ルーフバルコニーを増築すれば、外出せずに子どもと外で遊び、気軽にアウトドアが楽しめます。
増築時には、見た目だけでなく快適に過ごすための施工ポイントを理解するのが大切です。
防水処理や耐熱・防音対策を行うことで、バルコニーだけでなく階下の部屋でも快適に過ごせます。
理想のルーフバルコニーを増築したい、詳しい予算が知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。